高槻市の映画館「アレックスシネマ」でラ・ラ・ランドを観てきたよ

映画と高槻を愛する皆さん。どうも、こんにちは。今回は高槻が誇るシネマコンプレックス・アルプラザにあるアレックスシネマで鑑賞した映画のレビューや周辺情報を書いてみたいと思います。
今回の鑑賞作品は「ラ・ラ・ランド」
みなさん2017年2月26日の第89回アカデミー賞ご覧になられましたか?

前代未聞の珍事件が起きたんですよ。今年のアカデミー賞は。

「ラ・ラ・ランド」は、14部門にノミネートされ、受賞したのはダミアン・チャゼル監督の監督賞、エマ・ストーンの主演女優賞、その他主題歌賞、作曲賞、美術賞、撮影賞という6部門を受賞!新作のミュージカル映画(ㇾ・ミゼラブルなどは古典ですよね)というカテゴリーでは異例の快進撃でした。

で、前代未聞の珍事件というのは要約しますと「作品賞は『ムーンライト』なのに『ラ・ラ・ランド』と間違えてプレゼンターが発表しちゃった」というもの。

アカデミー賞の中で最も栄誉ある賞と言っても過言ではない作品賞。どの賞でもそうなのですが、舞台袖にスタンバイしているスタッフ(アカデミー賞の集計から、プレゼンターへの受賞作の書かれた封筒を渡すところまで80年以上担当している会計事務所「プライスウォーターハウスクーパーズ」所属スタッフ)が封筒を手渡すんです。両サイドで賞ごと同じものをそれぞれが渡すようになっているのですが、そのスタッフが作品賞のプレゼンター(フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティ)に誤って、主演女優賞の受賞作品と受賞者が書かれた書面を渡してしまったのがことの発端。

間違いなどあるはずないと大きな声で「・・・・ラ・ラ・ランド!」とフェイが読み上げました。そして、拍手喝采を浴びながらラ・ラ・ランドチームが総出で壇上に駆け上がります。そこからはお決まりのプロデューサーたちによる喜びのスピーチ。祝福ムードに包まれる会場でまさかの事態が!

プロデューサーにスタッフから訂正が入りました。「間違いがあったんだ。ジョークじゃないよ。作品賞は『ムーンライト』だ!」

プロデューサーの1人が、間違いだったことを発表したその瞬間、周りのスタッフ騒然。ムーンライトチームから歓喜の声が湧くものの、まさかの珍事件に見舞われラ・ラ・ランドチームは華やかなステージで苦笑いするしかなかったという事件でした。このとき主演の1人だったライアン・ゴズリングが「くっくっくっくw」と笑いをこらえていたのがキュートだったとして、ネットで話題となりました。

さらにこの珍事件はハリウッドを飛び出してロンドンの映画館までも飛び火。

リオ・シネマのスタッフはこの惨事を記念し、「ムーンライト」の上映直前に「ラ・ラ・ランド」の映像を20秒間流した。劇場を埋め尽くした観客たちは、すぐにジョークに気が付き、拍手を贈ったという。— 映画.com 2017年3月7日 https://eiga.com/news/20170307/7/

なんていう具合に色んな意味でハリウッドや映画館を盛り上げた「ラ・ラ・ランド」でしたが、観て来ましたよぉ。アレックスシネマ高槻にて。

まずは外観どーん。

アルプラザの外観

ここでロゴを見てもらうと気づく人もいると思うんですけど、AL.PLAZAの映画館がalex cinemasなんですよ。ALシリーズなわけです。

このアルプラザの5階に映画館アレックスシネマがあります。地元に映画館があるって素敵ですよねぇ。住む町に映画館があるかないかで、絶対住む人の心の豊かさとか変わると思うんですよね。

無人券売機が並んでいます。

もう売り子さんみたいな人たちはいないんですよ、奥さん。無人券売機がずらーっと並んでいるだけなんですよ、旦那。

画面にタッチしてください。

いかにもなフォントです。

ポイントカード持ってますか?

持ってませんので「No」を選択。

当日以外にもチケット買えるんですよね。

当日以外にもチケット買えるんですよね。

上映予定作品たち。

なかなかのラインナップですね。もちろんお目当て「ラ・ラ・ランド」を選択。

レイトショーはお得です。

レイトショータイミングなのです。お得に観れるしいいよね!

座席も選べちゃうので便利なんですよね。

ここに決めた!

希望の座席にタッチするとそこが赤くなって指定を完了することができます。

レイトショーはやすい!

500円もお得なレイトショー。ありがたや。

お支払もこの券売機でできちゃいます。

そしていよいよ劇場へってところで、スマホのバッテリーが上がりました。なので中の画像はありません。

でやっとレビューなのですが、まず「ラ・ラ・ランド」って何かわかりますか?これはロサンジェルスのことなんです。「LA」と略して呼ぶのがシャレオツですが。この「LA」で「LA LA LAND」なんです。

この呼び方は実際にアメリカ本国で使われている物で「映画という世界に夢を見る夢追い人たちであふれている王国(ランド)、ロサンジェルス」ということで「LA・LA・LAND」ということなんですね。

前ふりはこの辺りにして、ここからいよいよレビューです。

夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング>と出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始める……。ー filmarks https://filmarks.com/movies/62215

本当にほんっとうに「いい映画」でした。最初からエンドロールまで、わくわくやどきどき、ほろ苦さとか悲しみといった感情が色と形を与えられて、スクリーンから飛び出してくるような、そんな映画でございました。

ダミアン監督が企画段階から掲げていたテーマは「新しい古典を作る」ということ。ミュージカルがヒットしない現代の映画産業に、古き良きミュージカル映画のエッセンスを持ち寄って、全く新しい古典を生みだそうというチャレンジが企画の根本に存在しています。

「ミュージカル映画が観たい!」と思う人には、すこーし歌が少なく物足りないと感じるかもしれません。全体の分量でいえば歌3:踊り2:セリフ1ぐらい。もちろん歌がメインなのですが、劇中の曲がどれも素晴らしいだけに、もっとライアンやエマの歌を聴きたかったなぁと思ってしまいました。

本編開始前のサミット・エンターテイメント(配給会社)の古いコーポレート・ロゴに始まり、あらゆるシーンに古き良きアメリカ映画へのオマージュがちりばめられていました。

・雨に唄えば
・ウエストサイドストーリー

などなど。だから、これらのリアルタイム世代にはちょっと既視感が強く、若者が新鮮に感じる代わりにチープに感じる人も多いかもしれません。焼き直しといえば焼き直しですからいたしかたない。良い映画の一つの条件だと個人的に思っている「クスッと笑えるセリフや演出」。これも盛り込まれていて本当によかった。

夜景の綺麗な丘でミアがヒールを脱いで、カバンからタップシューズを出して履き替えるところなんか、たまらないですよね。ミュージカルとか見てると「いつの間に!」ってところを敢えて見せてしまうわけなんですよ。これには映画館で一人クスクスしちゃいました。

デティールはさておき、ストーリーですが、あらすじにもある通りLAではきっと、ありがちな夢を目指す者同士の恋物語なんです。だけれども、そこから浮き彫りになるのは男性のロマンチックと女性のリアリスティックの対比。セバスチャン(ライアン・ゴズリング)の台詞にもあるように「男はロマンチック」な生き物です。

だからサプライズの演出も、「セブズ」のエントランスにあるネオンがキューピッドの矢なのも、男性がロマンチックだからなんです。一方ミア(エマ・ストーン)はというと、女優になるためのパイプ作りとはいえ、人脈作りのパーティに出向き、でもうまくかみ合わない出会いを物足りないと感じていたり、アルバイト先をスタジオ内のカフェにしていたりと夢を叶えるための現実的なアプローチが目立ちます。

セバスチャンに触発され1人舞台の脚本を書き起こしたのも、俳優志望の人たちが山程受けるオーディションでアピールするよりも、自身の得意な分野でアピールすることを考えた戦略と考えられなくもありません(実際、招待メールの一斉送信bccリストはキャスティングマネジャーたちのメールアドレスに溢れていた)。この辺りの価値観も、女性のリアリスティックが表されているように思いました。

クライマックスは、セバスチャンの目線で一気に畳み掛けてきますからね。ここは涙腺崩壊ですよぉ。特に男子は。クライマックスの凄さというのは、監督の前作「セッション」もそうだったんですよね。今でも鮮明に覚えています。ぜひ「セッション」も見てくださいね。

クライマックスという映画の大事な締めくくりを男性のロマンチックでセンチメンタルな独りよがりに賭けた、デミアン監督。このクライマックスは男性の方が突き刺さるだろうなぁ、逆に女性の中には感動しない人(女性はリアリスティックだから)もいるかもしれない。最後、ミアが振り返るところは観ていて本当に複雑な気持ちになったし、その時にはもうセバスチャンの気持ちで映画の世界に没入していましたね。すごいよ映画って。

クリスマスのレストランで、運命に引き寄せられた2人。ミアがセブに声を掛けようとしたその時、セブがミアを抱き寄せキスをした。

その瞬間。

その瞬間の音楽、映像、演技、タイミング全てが完璧だった。

本当に息が止まった。

これは、あの瞬間のための映画なのかもしれない。とにかく最高な作品でした。必ず劇場で見ましょうね!

「ラ・ラ・ランド」パロディまとめ

何人のセレブの名前がわかりますか???

オープニングのシーンに巻き込まれた夫婦。「ラ・ラ・ランド」を見てから見ると爆笑です。

受賞のハプニングをジェームズ・コ―デンがミアになりきってパロディしてます。

施設名高槻アレックスシネマ
ジャンル映画館
住所大阪府高槻市芥川町1丁目2アクトアモーレ内
交通手段JR高槻駅からすぐ
営業時間10:00~20:00
休園日無し
駐車場有り
地図を検索するGoogleマップを開く
ホームページ高槻アレックスシネマHP
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