丹波市の「清薗寺」は鬼退治の伝説が有名な大きな杉の木があるお寺

こんにちは!LOVE丹波編集部です。丹波市にある寺社の中で、鬼退治の伝説のある珍しいお寺が「清薗寺」です。赤門や仁王門が出迎えるこのお寺は大きな杉の木のあることでも有名です。今回は「清薗寺」についてをご紹介していきたいと思います。

清薗寺の鬼退治伝説

今から1400年前、丹後与謝の大岳(大江山)に鬼たちがおり、人々を襲って苦しめていました。それを憂いた用命天皇(聖徳太子の父親)は第三の皇子麻呂子親王(聖徳太子の異母弟)に征伐するよう命じます。

麻呂子親王を出迎えた村人たちは、『鬼は空を自由に飛び廻り、風を起こし、激しく雨を降らせる妙術変幻自在の力がある』と伝えます。そこで、麻呂子親王は七体の薬師如来像を彫り、神仏に加護を祈願します。鬼たちとの対決は激しい戦いになりますが、薬師如来の不思議な力の加護により、鬼たちを退治することができました。

そこで、麻呂子親王は586年に七体の薬師如来像を祀る7ヶ寺を建立しますが、その1つが清薗寺と伝えられています。

清薗寺にある市指定文化財

由緒正しきお寺である清薗寺。薬師如来の不思議な力の加護により鬼を何とか倒すことができ、薬師如来を祀るために建てられたお寺がこの清薗寺と言われているんですね。地元の人の憩いの公園もあり、日中は観光客ではなく地元の人が癒しを求めて遊びに来ています。

そんな清薗寺には以下の市の指定文化財があります。

・本堂(薬師堂)
・総門
・仁王門
・本坊
・石燈籠
・麻呂子親王鬼退治絵馬
・清薗寺絵巻
・大杉
・庭園(枯山水)

見応えたっぷりな清薗寺ですが、その中でも特に本堂、そして圧巻の大杉が有名です。環境省巨樹巨木林DBによれば、幹周は5.34m、樹高は25mとかなり大きくて立派です。パワースポットとしても話題の大杉、ぜひ直接その手で触れてみてください。

本堂(薬師堂)

江戸時代初期の1686年に再建され、構造は五間四面の宝形造瓦葺になっています。なお、清薗寺は総門から仁王門、燈籠、本堂が一直線上に並ぶ、古い形式で伽藍が構成されています。

総門

元は朱塗りであったため、赤門という通称が使われています。江戸時代の左甚五郎の作とも伝えられており、尺を使わずに建てられたことで尺なし門とも呼ばれています。なお、屋根は本来萱葺きでしたが、吹き替えの萱の確保が難しいことから、平成4年に銅版葺きに変更されました。

仁王門

総門を進むと石段があり、その上に緑に囲まれた仁王門があります。1795年に再建されたものですが、中に立つ仁王像は1767年の作です。仁王門の正面に左甚五郎の作と伝わる「蛙又の彫刻」があります。

清薗寺まとめ

清薗寺は鬼退治という伝説に興味をそそられるお寺です。一つ一つの建造物に威厳が感じられますし、見るものをあっと言わせるほどに壮大な大杉があなたを待っています。ちなみに、薬師堂の傍らにある御神木の大杉は推定樹齢が500年で、自身が3度の落雷に遭うことで薬師堂を護りました。

何度も身代わりになり薬師堂を守って今も佇む大杉、一度見てみたいと思いませんか?

店名清薗寺
ジャンル寺院
住所兵庫県丹波市市島町下竹田68
電話番号0795-86-0271
交通手段電車:JR丹波竹田駅下車徒歩10分
車:舞鶴自動車道春日I.Cより福知山方面に約15分
営業時間9:00~16:00
定休日無し
拝観料無料
駐車場有り
喫煙完全禁煙
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公式ホームページ清薗寺ホームページ