家原寺

受験生の聖地「家原寺」壁一面白いハンカチで覆われる学業成就の地

こんにちは。神社仏閣が大好きなみんなのじもとライターです。

受験生にとっては入試は人生の一大イベント。希望する学校に何とか入学することで日々頭がいっぱいになります。希望校に合格できるなら神頼みでも、仏頼みでも何でもしたくなるものです。もちろん親御さんも同じ気持ちでしょう。

そんな受験生を助けると話題のお寺が大阪の堺市西区にあります。名前は「家原寺(えばらじ)」と言います。

家原寺の由来

家原寺は高野山真言宗のお寺です。奈良時代の有名な僧である行基の生誕地になっており、704年に生家を寺に改めたのが起源とされています。

当時の仏教は政治の道具でしかなく、布教で貧しい人を救おうとする行基は異端扱いされます。行基は朝廷の弾圧に負けず、常に民衆の中に立ち、仏教でもって民衆の救済に奔走します。行基の行動が世間から評価される始めると、743年には聖武天皇から直々に依頼され、東大寺の大仏の造営責任者になります。

行基が749年に亡くなると、朝廷より菩薩の称号を授けられたことで「行基菩薩」となりました。また、数々の偉業を行ったことで「文殊菩薩」とも呼ばれ、家原寺の本尊となっています。家原寺の地元では「智恵の文殊さん」と親しまれ、合格祈願や学業成就の御利益があると伝えられています。

落書き寺

受験生が希望校に合格できるよう、家原寺の本堂に願掛けを書き込んだことから、家原寺は別名「落書き寺」と呼ばれるようになりました。さらにその願掛けは見事に叶い、受験生は無事に志望校に合格したんだそうです。

そんな噂が広がり、今では受験生が合格祈願の願掛けをしにくるお寺として家原寺は超有名なスポットになっています。

白いハンカチ

家原寺の現在の願掛け方法は、白いハンカチに受験する学校を書き込み、お寺の本堂の壁に貼り付けで祈願するという少し変わった方法となっています。

受験シーズンになると本堂が白いハンカチで覆い尽くされることから、「ハンカチ寺」とも呼ばれるようになりました。できるだけ高い位置に貼ろうと頑張っている学生もいますが、貼る場所の高さは合格率には関係ないみたいです。

中には同級生のハンカチを見つけて『あいつ、俺と同じ学校を狙っている』と、競争心を燃やす学生もいます。最後は自分のやる気が一番ですが、モチベーションのアップには繋がっているようですね。ちなみに「祈願ハンカチ」は販売所で700円で売られています。

写真入りのお守り

家原寺のお守りは自分の写真を入れられるようになっています。思いが伝わる写真入りのお守りを渡すのも願いを強く叶えるには良いのかもしれません。自分の写真を入れると願いが叶い易くなるのでしょうか(笑)

アクセス(行き方)、営業時間、定休日は?

学業成就に定評のある家原寺へのアクセスですが、JR阪和線「津久野駅」から徒歩で15分ほどの距離にあります。営業時間は9:00~17:00までで、御朱印もその時間に社務所に行けば頂くことができます。定休日はありません。

受験生の味方のお寺「家原寺」。シーズンになると白いハンカチが壁にいっぱいになります。その受験生の想いがたっぷりつまったハンカチを見に行くのも楽しいですし、親族に受験生がいれば、ぜひ願掛けに伺ってみてください!

スポット名家原寺
ジャンル寺院
予約お問い合わせください
住所大阪府堺市西区家原寺町1-8-20
交通手段JR阪和線「津久野駅」から徒歩で15分
営業時間9:00~17:00
定休日年中無休
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