河内長野市の楠木正成ゆかり「観心寺」紅葉ライトアップや桜が荘厳

こんにちは。みんなのじもと大阪ライターです。

今日は大阪南部のお花見、紅葉スポットをご紹介します。ライトアップが素晴らしく、紅葉のシーズンになると沢山の観光客が訪れるお寺、大阪府河内長野市の代表的な紅葉スポット「観心寺」をご存知でしょうか？701年に役行者によって開創され、平安時代に弘法大師空海によって再建されたと言われる大変由緒正しいお寺です。

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紅葉と桜で賑わう弘法大師空海再建のお寺「観心寺」

春はピンク色の美しい桜が咲き誇る「観心寺」ですが、秋の紅葉も大変素晴らしいと評判です。「観心寺」では毎年11月になると境内の国宝である金堂と共に紅葉やイチョウが赤や金色に輝きます。その他にもツツジ、百日紅(サルスベリ)、椿など四季折々の花が楽しめます。

関西花の寺二十五番霊場にも認定されているだけあり、花の寺としての顔も持つお寺なんです。

大阪の紅葉穴場スポット「観心寺」は混雑も緩やか

箕面公園や大阪城は紅葉シーズンになると観光客でごった返していますが、「観心寺」の混雑は比較的緩やかです。あまりお寺が知られていないということと、大阪駅、梅田駅から若干距離があるためだと思われます。

とは言え紅葉ライトアップの時期になると観光バスなども出入りするようになるので桜の時期や紅葉時期はガラガラという訳ではありませんのでご注意ください。

国宝の観心寺如意輪観音像。御開帳の時期は？

金堂には国宝である観心寺如意輪観音像が祀られています。観心寺如意輪観音像の特徴ですが、彩色の六臂(手が六本)像で、像高109.4センチメートルあります。如意宝珠を持つので如意輪観音と呼ばれています。平安時代の密教美術の最高の仏像といわれており、秘仏(国宝第五号)に認定されてる大変価値の高い仏像です。

如意輪観音像は、国宝であり秘仏のため、いつでも拝観できるという訳ではありません。年にたった2日のみ、4月の17日、18日だけ拝観することが可能なんです。例年決まったスケジュールなので、拝観するにはきちんとスケジューリングしておかないと拝むことはできません。

和様で作られた国宝「観心寺金堂」に如意輪観音像が安置

室町時代に建てられた国宝「観心寺金堂」ですが、現在までに何度も修理され、再建されています。豊臣秀吉の子である秀頼も1613年に観心寺金堂を修復したと記録が残っているそうです。伝統的な「和様」と呼ばれる建築様式を重視しており、建築は「和様」で貫かれていますが、一部「禅宗様」を取り入れられて作られており、当時の「折衷様」を代表する建築物となっています。

昭和27年に国宝に指定され、如意輪観音像が安置されています。

南北朝時代の武将楠木正成ゆかりの観心寺

楠木正成は少年時代、観心寺の支院の一つで楠木一族の菩提（ぼだい）寺でもある「中院」で学問を修めたことが有名です。

後醍醐天皇は鎌倉末期に倒幕を掲げたことで知られていますがこんな逸話があるんです。後醍醐天皇は笠置山である夢を見たそうです。大きな大木の南側にある玉座で、二人の男が涙ながらに後醍醐天皇にこの地に留まるように進言しました。木の南、そうなんです。楠です。

その夢の通り後醍醐天皇は楠木という者を探し、出会った男が楠木正成だったそうです。後醍醐天皇の世になり、楠木正成は非常に大きな戦果を挙げました。

良縁が御利益。観心寺へのアクセス、御朱印、駐車場、拝観時間や料金は？

後醍醐天皇と楠木正成の伝説的な良縁から観心寺も良縁に御利益があると言われています。

そんな観心寺へのアクセスですが、南海高野線「河内長野駅」、近鉄「河内長野駅」より南海バス「小吹台行・金剛山行」に乗り換え「観心寺」下車すぐです。所要時間はおよそ10分から15分です。駐車場は原則無料ですが、大晦日と正月は500円となります。乗用車は50台以上停めれますのでマイカーでの訪問に問題はありません。

拝観料ですが、小中学生は100円。大人は300円です。毎年恒例の観心寺如意輪観音像の御開帳時期である4月17日と18日は午前10時から午後4時まで特別拝観料として700円必要です。社務所が空いている時間なら御朱印ももらえますので、ぜひ良縁を手にするために御朱印をもらいに拝観してください。紅葉のライトアップが美しい観心寺(かんしんじ)、秋の観光におすすめのお寺です。

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