高槻現代劇場で野村萬斎さん出演の伝統芸能である狂言を堪能

高槻市には高槻現代劇場という劇場があります。

市民会館と文化ホールの2つの施設を合わせた総称のようです。劇場は伝統芸能にも力をいれているようで能、狂言の公演などがかなりの頻度で開催されています。私が観たことがあるのは秋に催される「高槻明月能」という公演です。

高槻現代劇場で能や歌舞伎などの文化を体感できる

こちらは京都の観世流名家の片山家当主、片山九郎右衛門、東京の和泉流人気狂言師野村萬斎が出演されています。

お二方共大変実力のある役者さんです。こちらの公演は劇場の中ホールで行われますが、この公演の際にはステージ上に能舞台が組まれます。橋掛かりが一般的な能舞台とは少し違うしつらえになっていますが、うまくその構造をつかって舞台を作られています。

人気狂言師野村萬斎さんも高槻で演じられました

また普段能楽堂で観場合は、照明の効果などはないのですが、こちらは劇場ということで照明効果も使用されています。

本来能ではあまり説明的な演出はしないのですが、この公演はどちらかといえば、あまり能、狂言になじみのない方々を対象にしているようで、照明の効果などはとても分かりやすいように思います。

また、別の日程で事前の講座も開催されています。こちらは参加したことはありませんが、大体九郎右衛門師が分かりやすい解説などをされているようです。

狂言の野村萬斎師は言わずと知れた全国区の人気の役者さんですし、お値段もそんなに高くはないので、能、狂言に興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

能楽囃子のユニットTTRを観覧することもできる

また、もう一つ面白い講座が大阪の能楽囃子方、成田達志、山本哲也がプロデュースするユニット「TTR」の講座です。

毎年このユニットの主催する能公演が大阪、神戸などであるのですが、その事前講座をこの高槻現代劇場で開催している時があります。こちらは、能公演の解説などに加え、能の小鼓、大鼓の体験などもできるようです。普段なかなか機会のない能の楽器に触ることのできる貴重な体験だと思います。

こちらも初めて能、狂言を観る方をターゲットにした講座ですが、成田達志師、山本哲也師共に、親しみやすい語り口、分かりやすい解説で多くの人を能の世界に引き入れています。

これらの公演や講座は高槻市の方でしたら市の広報などで情報を得られるのではないかと思いますが、市外にお住いの方ですと、なかなか情報を目にする機会が少ないかと思います。

ご興味があれば一路「高槻現代劇場」のホームページをご覧になってみてください。伝統芸能の他にももちろん演劇、音楽の公演も多く、かなり熱心に活動をされている劇場だと思います。

アクセス、営業時間、定休日、駐車場、電話番号

気になる高槻現代劇場へのアクセスですが、JR高槻駅から徒歩15分程度の場所にあります。営業時間は9:00～17:15まで、定休日は7月の第1日曜日、年末年始となります。駐車場は施設に併設されています。その他電話番号やイベントなどは下記概要の公式ホームページからチェックしてください。