世界自然遺産「白神山地大崩展望所」から青池で有名な十二湖を一望

こんにちは。青森県在住のみんなのじもとライターです。

今日は青森県が誇る世界自然遺産の白神山地、その中でも自然の美しさの象徴とも言える「十二湖」を一望できる「大崩展望所」をご紹介したいと思います。透き通ったコバルトブルーの「青池」を初め、人間を魅了する湖が白神山地には散在しています。そんな素晴らしい自然を一望できるのが「大崩展望所」なのです。

世界自然遺産「白神山地」の秘境を歩く

白神山地とは、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万ヘクタールにも及ぶ広大な山地帯の総称を言い、世界でも珍しいブナ林が生息しています。この地には昔から多種多様な生物がおり、それらが今もそのままに保たれていることから1993年12月に世界自然遺産に認定されました。

自然遺産の山道、標高1,000m級の山地を行くので当然車などでは行けず、ハイキングやピクニック気分で行くわけにもいきません。それなりの支度をした登山になります。ちょっとハードにはなりますが、到達した時には普段の生活では絶対に味わえない感動を得られます。なお、指定ルートを進む場合はルートを管理する森林管理署長等に対して入山手続き等が必要となりますのでご注意ください。

世界自然遺産は極力人の手を加えずに自然を保護する事が約束となっているので、歩道を含めてほとんどの道が舗装されていません。

ピンクのテープを頼りに大崩展望所へ

大崩展望所へのスタート地点は十二湖の中で最も有名で人気の高い「青池」の脇にあります。青池から大崩展望所までは１時間15分ほどの山道になります。ちなみに、途中にトイレが無いので、登る前に済ませておきましょう。道のりは険しい山道で舗装などされていませんが、道に迷わないように所々にピンクのテープが結んであり、それがガイドの役目をしてくれます。

30分ほど歩くと木を束ねただけのベンチが置いてあり、ここが中間地点の目安になっています。焦らずに一服しましょうという合図のようです。息が整うと、風のささやきや鳥のさえずりが聞こえてきます。休憩してからしばらく歩くと「この先崩壊あり注意」という看板が見えますが、ここまで来るとあと一歩です。

大崩展望所で青池を上空から

目の前に視界が開けたら、大崩展望所に到着です。周りに目をやると、眼下に白神山地の森と湖の全貌が見渡せます。まるで、天国から地球のジオラマを見ているようで、疲れがすっと消えていきます。なお、大崩展望所は展望所であって「展望台」ではありません。それなりの設備になっているわけではなく、ただ山道が開けているだけです。

ここまでの商用時間は歩き慣れた方であればおよそ2時間30分程度です。途中で休憩したりお弁当を食べたりすることを考えると3時間程度は大崩展望所まで見ておいたほうが無難ですよ。帰りはおそらく2時間ちょっとで戻れるかと思います。吸い込まれるような美しさを持つと言われる青池、その池を上空から見下ろすのもまた良い物です。世界自然遺産を見下ろす絶景をその目で楽しんでみてくださいね。

十二湖の名の由来をご存知ですか？

白神山地の「十二湖」は実際の湖の数は33個。それが十二湖という名前になったのは、大崩展望所から見えた湖の数が12だったからと言われています。足場がすべりやすい道も途中にありますが、比較的歩きなれている人であれば目的地まで到達するのは難しくない大崩展望所。ぜひ自身の目で湖の数を数えてみてください。

なお、白神山地へ入山する場合は下記のマナーを遵守することが条件になりますので、ぜひ一読して覚えておいてください。

１．決められたルートを歩く
２．動植物を大切にする
３．ゴミはすべて持ち帰る
４．トイレは適切に
５．たき火禁止
６．ペット（動物）の持ち込み不可
７．魚釣りは禁止

世界自然遺産に白神山地は指定されているので、ルートを歩く場合は入山手続き等が必要です。自然保護の観点から植物も持ち帰ってはいけませんし、トイレもどうしようも無い場合は穴をほって排泄物を埋めることが必要になります。動物の持ち込みも固く禁止されていますし、魚釣りも世界遺産地域は全域禁漁区に指定されています。

アクセス、営業時間、休園日、駐車場、電話番号

白神山地　大崩展望所までのアクセスですが、十二湖駅からバスで15分、弘前市から車で1時間50分の場所にあります。営業時間などの詳細は白神山地ビジターセンターの公式ホームページをご確認ください。コースなどにより閉鎖期間などが違います。その他電話番号やイベントなども下記概要のホームページからチェックしてください。