こんにちは。天王寺区在住のみんなのじもと大阪ライターです。
今日は天王寺のシンボルであり、大阪観光の定番スポット「四天王寺」のご紹介です。四天王寺は、今をときめく阿倍野ハルカスのお膝元、天王寺駅から徒歩15分ほどの好立地です。聖徳太子が開いたお寺としても有名ですね。
空襲で全壊。今の四天王寺は昭和の再建によるもの
写真で見ると、何とも素晴らしい四天王寺。この四天王寺の歴史は古いのですが、実は大阪の空襲で一度燃えています。ですので、中心となるいわゆる七堂伽藍はすべて昭和の再建によるものなんです。
私がこのお寺ですごいと思うのは、この再建に関係する歴史なんです。実は七堂伽藍は木造ではなく、鉄筋コンクリート構造になっていること。現在の平和な日本では、空襲の怖さは映像などの資料でしか分かりませんが、立派な七堂伽藍を一気に失った当時の四天王寺関係者はもとより、大阪人の心の喪失感は相当のものであったと想像されます。
七堂伽藍はコンクリート造り。いったいなぜ?
しかし、そこからの立ち直りが大阪人です。空襲を受けて焼失した七堂伽藍を再建するなら、ただ再建するのではなく、二度と火事で燃えないように鉄筋コンクリート構造にしてしまえという、土性っ骨というか、根底にものすごい合理主義思想を感じるのです。
よく、東京は形式主義だけど、大阪は合理主義だと評されたりしますが、まさしく四天王寺にその真骨頂を感じるのです。そんじょそこいらの新興宗教の寺を、鉄筋コンクリート構造にするのとはわけが違いますからね。専門筋の人に聞けばこの寺の伽藍配置は「四天王寺形式」と呼ばれる独自なもので、古建築としての歴史的価値がものすごく高いんだそうです。
そんな寺を鉄筋コンクリート構造で建て替えるって発想は、大阪人だから出て来たことなんじゃないでしょうか。
四天王寺の五重塔は階段で上まで登れるよ!
しかも、五重塔は階段を登れば上までいけます。
四天王寺と同じく聖徳太子が建立に関わったという奈良の法隆寺にも立派な五重塔がありますが、あちらの塔は古代からのもので木で出来ていて、上に登ることはもとより内部に入ることさえ出来ません。中は心柱があるだけで後は空洞です。
大阪人の発想は違います(笑)
それまでの形式は度外視して、「五重塔はタワーみたいで高いんだから、階段を付けて登れるようにしたらみんな喜ぶだろう」って大阪人らしい発想で、実をとった四天王寺が私は大好きです。この寺の境内を歩くと随所に大阪を感じることが出来て、満足感と安心感を得られるのかもしれません。
四天王寺のアクセス(行き方)、営業時間、定休日は?
四天王寺へのアクセスですが、地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩で5分の所にあります。営業時間は4月~9月は8:30~16:30まで。毎月21・22日は17:00まで。10月~3月は8:30~16:00まで。毎月21・22日は16:30までとなっています。
六時堂は8:30~18:00まで。毎月21・22日は8:00から。本坊庭園は9:00~16:00までとなります。定休日は特にありません。
御利益、御守り、御朱印は?
四天王寺の御利益ですが、合格祈願、子孫繁栄、商売繁盛、福徳円満、縁結び、無病息災、病気平癒、諸願成就、厄除開運など実に幅広い御利益が得られます。社務所が空いている時間であればご朱印をもらうことができます。ホームページ等で調べてみると御朱印の種類は最大18種類もあるそうです。何とも大阪らしいラインナップです。
御守りも同時に購入できますのでぜひ観光に行ってください。こんなにお大阪気質溢れるすてきなお寺、四天王寺。ぜひお休みの日に遊びに行く価値ありですよ。
スポット名 | 四天王寺 |
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ジャンル | 寺院 |
予約 | 直接お問い合わせください |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 |
交通手段 | 地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」から徒歩で5分 |
営業時間 | 4~9月 8:30~16:30 毎月21・22日は17:00まで 10~3月 8:30~16:00 毎月21・22日は16:30まで 六時堂 8:30~18:00 毎月21・22日は8:00から 本坊庭園 9:00~16:00 |
定休日 | 年中無休(庭園の臨時休園日あり) |
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