広島県産牡蠣

【カキ雑学】広島県民は生牡蠣をほとんど食べない理由って知ってる?

こんにちは。広島県在住のみんなのじもとライターです。

今日は広島に旅行に来ている方の素朴な疑問に応えるべく、最大限の知識を振り絞って広島県産の牡蠣の秘密をご紹介してみたいと思います。広島県を代表するグルメと言えば間違いなく広島焼きと牡蠣と答えると思いますが、生ガキってレストランで見たことがありますか?実は生ガキはほとんどレストランで見ないはずなんです。

広島県のレストランって生カキ少なくない?

広島県産の牡蠣は全国的にも有名で、全国の鮮魚店にも数多く並びます。しかしながら、生牡蠣として広島産の牡蠣が販売されていることってあまり無くないですか?言われてみれば、と思うかもしれませんが生ガキの産地は東北や北海道などの北の海の物がほとんどなはずです。首都圏のオイスターバーなどに行ってみても、東北か兵庫や福岡くらいじゃないでしょうか。

先祖代々体のために生牡蠣は食べない

例えば宮島や広島の街を歩くと、牡蠣を扱っている飲食店はとても多いのですが、基本的には焼き牡蠣での提供となっており、生牡蠣はありません。宮島は特に牡蠣の養殖イカダが多い地域でもありますが、基本的には加熱用の牡蠣となっています。店頭でバチバチ焼いていますよね。

実は広島は牡蠣の生産量が日本一であるにも関わらず生牡蠣が少ないのには理由がありまして一つ目の理由としては、先祖代々の教えにあるそうです。今より衛生面が充実じていなかった時代はカキの食中毒で瀕死の状態になることもありました。そのため先祖代々生でカキを食べない文化が広島県には根付いているんだそうです。生産数日本一ならではの出来事なんですね。

海域により生か焼きに牡蠣は分かれる

そしてもう一つの理由が、牡蠣を養殖している海の海域です。広島県の沿岸で取れる牡蠣は水質があまり良い場所で育っていないのでノロウィルスを保持している可能性が高く、食中毒になりやすいんだそう。一方沖にある江田島市付近はノロウイルスの生息していない清浄海域のため、この海域で収穫できる牡蠣は基本的に生牡蠣として食することができます。

ただ、江田島市付近の生牡蠣の実は小ぶりのものが多く、市場にはなかなか出回わりません。さらに収穫に手間もコストもかかるので猟師さんたちもあまり手を出さないのです。このように広島の牡蠣は加熱用の海域と、生食用の海域とで分かれているため生で牡蠣を食べるお店が非常に少ないと言う訳なんですね。

圧倒的に加熱用の海域で取れる牡蠣の方が収穫量も多く値段も安いのであれば商売上生食用のカキを仕入れる必要はあまりありませんからね。加熱用でも大振りでとっても美味しいですし、観光客もみんな満足しているはずです。

以上広島県在住のみんなのじもとライターが、牡蠣の素朴な雑学をご紹介しました。広島県への観光旅行の際はぜひ美味しい焼き牡蠣を楽しんでくださいね。