国民年金基金

フリーランスに朗報「国民年金基金」は全額控除できる年金システム

こんにちは。みんなのじもとマネー編集部です。

年金制度には、職種などにより加入できる年金制度が異なります。この制度の種類によってなにが異なるかというと、将来受け取る年金額が大きく変わってきます。一般的にはサラリーマンなどが加入する厚生年金の方が国民年金だけの方と比べて多いのが現状で、不公平感は年々膨らんでいると言えます。

そのような格差や不満は保険料の未払いを生むため、この格差をなるべく解消しようとする制度が存在します。それが「国民年金基金」です。国民年金の税の優遇がある「国民年金基金」についてご紹介していきます。

厚生年金と国民年金には受け取る年金額に大きな差がある

国民年金基金

自営業者が老後の資金として準備する方法の1つに国民年金基金があります。国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者を対象とした年金制度です。厚生年金などに加入しているサラリーマンとの年金額の差を解消するために平成3年4月に創設されました。

「国民年金基金」は第1号被保険者で保険料を納めている人が加入することができるもので、保険料免除制度や猶予制度を受けている人は加入できません。

国民年金基金は2種類ある

国民年金基金

国民年金基金には、47の都道府県に設立された「地域型基金」と25の職種別に設立された「職能型基金」の2種類があります。地域型基金に加入できるのは、その都道府県に住所がある人です。職能型基金に加入できるのは、各職種別の基金ことに定められた事業または業務に従事する人です。例を言えば医師、歯科医師、弁護士などの職種です。

いずれか1つの基金にしか加入できないので、本人の希望で選択します。任意で加入できますが一度加入すると自由に脱退がすることはできません。また、途中で他の国民年金基金へ変更することもできません。ただし、会社に勤め始めたなど、国民年金の第1号被保険者でなくなった場合は加入資格を喪失することになります。

老後生活が心配なら国民年金基金

国民年金基金

国民年金基金の大きなメリットは税の優遇があることです。掛け金の全額が控除されるので、所得税、住民税が安くなります。一般の個人年金(生命保険)の場合は最大で4万円であることと比べ非常に有利。国民年金基金から受け取ることができるのは、老齢年金と遺族一時金です。自分で選択した口数と掛金を支払った期間に応じて年金がもらえます。国民年金基金へ加入するときは希望する国民年金基金へ申し込みましょう。地域型の場合は各都道府県の国民年金基金に申し込めば大丈夫です。

働き方改革やインターネットの普及により、かつてと違って自営業やフリーランスで働く方が増えています。大企業で働くことだけが良いわけではありませんが、年金制度の切り口から見た場合、フリーランスの方が厳しい立場であることは間違いありません。自営業やフリーランスで働く方は、老後に備える1つの方法として国民年金基金を検討してみてはいかがでしょうか。