こんにちは、徳島県在住のみんじもライターです。
徳島県阿南市に「お松大権現」という神社があります。「猫神さま」として親しまれていて、境内には一万体とも二万体とも言われる数の招き猫が奉納されています。狛犬ではなく狛猫が鎮座し、境内の至るところに猫の像や招き猫がいる徳島有数の猫スポット。本物の猫も境内に住み着いています。神社の紋が猫の形で珍しく、ご朱印集めが趣味の方は必見です。
合格祈願の神さまなら猫神さまへ
「猫神さま」、お松大権現は勝負ごとや合格祈願の神さまとして有名で、受験シーズンにはたくさんの参拝客が訪れます。なぜ、「猫神さま」は勝負ごとの神さまなんでしょう?実は、日本三大化け猫伝説として数えられる化け猫の伝説があり、そこに答えが隠されているのです。
猫とお松さんの悲しい一生
300年ほど前、この地にお松さんというたいへん美しい女性がいました。そのお松さんの夫が、不作が続いた村を助けるために自分の土地を担保にして村の富豪にお金を借りました。
なんだかもう嫌な予感がしますよね…
そうです、お松さんの夫は富豪に借金は返済したにもかかわらず、借金をするときに預けた証文が返却されなかったのです(証文が返されなかった理由は諸説あり)。なので、借金は返済していないと主張されて担保の土地は富豪に取り上げられました。
そんな中不幸は重なるもので、夫が病で亡くなってしまい、代わりにお松さんが奉行に訴えます。しかし訴えは退けられ、奉行は美しいお松さんを自分のものにしようとする始末。絶望したお松さんは、藩主への直訴に賭けました。この時代の直訴は死罪、命を賭けて夫の無実を証明しようとしたのです。
結果は死罪、可愛がっていた猫に恨みを託し、お松さんは処刑となりました。このとき、猫も一緒に殺されてしまったそうです。
お松さんは化け猫になり恨みを果たす
猫はお松さんの無念をはらすため化け猫となって祟り、富豪も奉行も没落してついには一族が死に絶えたという、恐ろしくも悲しい、けれど見事な復讐のお話し。伝説の中の担保の土地は、今もお松大権現の近くに神社の管理地として残っています。恐ろしい目に合うので、誰も所有したがらないんだとか。
命を賭けた勝負に勝ったお松さんと猫。これが「勝負ごとの神さま」の由来です。絶対に負けられない勝負がある、そんな願いごとがある方は、見事に復讐を果たした正義の猫神さまのパワーをもらいに参拝してみてはいかがでしょうか?
アクセス、営業時間、定休日、駐車場、電話番号
気になるお松大権現へのアクセスですが、阿南駅からバスで30分、車の場合は徳島インターチェンジから約50分の距離にあります。御祈祷などの受付時間は9:00から17:00となっています。駐車場はお松大権現に完備されています。その他電話番号やイベントなどは下記概要の公式ホームページからチェックしてください。
境内に鎮座する招き猫はなんと高さ2mの巨大招き猫です。愛くるしい笑顔であなたをお出迎えしてくれますよ。ぜひ徳島県観光の際はお松大権現へ参拝に行ってみてくださいね。
地名 | お松大権現 |
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ジャンル | 神社 |
住所 | 徳島県阿南市加茂町不ケ63 |
交通手段 | 阿南駅からバスで30分 徳島インターチェンジから約50分 |
営業時間 | 09:00~17:00 |
定休日 | 無し |
入場料 | 無料 |
駐車場 | 有り |
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ホームページ | お松大権現HP |
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