小島 芸予要塞

今治市小島「芸予要塞」は天空の城ラピュタの世界が楽しめる離島

こんにちは。愛媛県在住のみんなのじもとライターです。

日本は島国ではありますが、人が通えるような離島がたくさんある都道府県はそんなに多くありません。人というのは何故か海の向こうに見える離れ島に興味を持つものです。そんな離れ島で冒険気分を味わってみたい方におすすめの離島が今治市にある「小島」です。小島と書いて「おしま」と読みます。

島内には「椿ロード」とよばれる椿の花でできたトンネルもあり、花のカーペットを歩くような感覚で散策できるで春シーズンは特に観光客で賑わいます。

糸山公園から来島海峡を見渡すと左手に見える島

小島は糸山公園から来島海峡を見渡すと左手に見える小さな島です。当然海の向こうなので、船でしか行けません。小島へ行くには波止浜港からミニフェリー(定員60人)に乗り、およそ10分程度で到着できます。フェリーは「しまなみ海道」の真下を通るので、道行の眺めも最高、島の見学は3時間もあればゆっくり一周できる程度の広さでお手頃です。

日露戦争当時に築かれた芸予要塞跡

小島には明治中期の日露戦争当時に築かれた砲台跡や指令塔跡、地下兵舎跡、弾薬庫跡などが各所に点在してます。南部・中部・北部の3ヶ所に砲台が築かれ、中部砲台に設置された28cm榴弾砲6門を初め、加農砲、速射砲などが備えられていた「芸予要塞跡」は歴史的にも貴重な史跡です。各史跡とも立ち入り禁止のゾーンはほぼ無く、内部まで自由に見学できます。

明治時代の建物のため全般的に雑草が生え、いかにも古めかしくなっていますが、道はちゃんとしており、中もきれいに整備されています。ただ、鬱蒼とした林の中で人のいない建物に入るため、肝試し的なムードがあふれています。特に、北部砲台跡にある地下兵舎跡の内部は薄暗くて中を見るには勇気が要ります。なお、付近はイノシシなどの野生の動物もいます。

中央司令塔まで行けば360度の展望台が

島内には瀬戸内海や架け橋を眺められる絶景スポットがいくつかありますが、特に素晴らしいのは、中部・北部砲台跡から急な階段を上った先にある司令塔跡から見る眺めです。現在は展望台となっている司令塔跡でお弁当持参で景色を眺めながら食べると最高においしいですよ。

島には店舗が一軒もありませんが、住宅はいくつかあり、10人くらいの人が島に住んでいます。とても穏やかなこの島は別名「ラピュタ」の島とも呼ばれています。周囲たった3キロの島ですがまるで天空の城のラピュタに入ったような世界をぜひ堪能してください。

NHKドラマ「坂の上の雲」の大砲もあります

かつては百人以上の軍人が駐留していた小島ですが、特に出番の無いまま役目を終えてしまいました。島に設置されていた砲台は中国の大連に運ばれ、日露戦争で使用されたそうです。砲台がなぜ小島に来たのかはわかりませんが、NHKドラマ「坂の上の雲」のロケで実際に使用された28センチ榴弾砲が桟橋のすぐそばに設置されていますので、そちらもぜひ鑑賞してみてください。

アクセス、営業時間、入場料、駐車場、電話番号

気になる今治市の小島へのアクセスですが、今治北ICから車で約10分の波止浜港よりフェリーで10分の場所にあります。営業時間は24時間、定休日等はありません。駐車場は波止浜港にあります。その他電話番号やイベントなどは下記概要の公式ホームページからチェックしてください。

施設名今治小島(おしま) 芸予要塞
ジャンル
住所愛媛県今治市来島
交通手段今治北ICから車で約10分
波止浜港よりフェリーで10分
営業時間24時間
定休日無し
入場料無料
駐車場有り
フェリー乗り場
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ホームページ今治市小島HP
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