迎賓館として使われた国の重要文化財「泉布観」歴史を感じる洋風建築

国の重要文化財に指定されている「泉布観」をご存知でしょうか?

「泉布観」は日本の皇族や外国の要人を招く、迎賓館としても使われていました。山高帽にモーニングを着た男性と、バッスルスタイル(腰部が盛り上がった)のドレスを着て綺麗なこうもり傘を持つ女性が出迎えてくれそうな建物です。

現存する大阪最古の洋風建築「泉布観」

建物の内部、内装

泉布観には特別室と8つの部屋があります。建物の中は豪華、華麗という雰囲気が全くなく、質素、古風といったムードになっています。ただ、1階にあるカットグラスのシャンデリアは優雅さを漂わせています。廊下はペンキでタイルの形に塗られ、赤い絨毯が敷かれています。天井のライトは地味ですが、凝った彫刻が施されています。現在は電気灯ですが、当時はガス灯でした。

フランス窓

建物に入ってすぐに気が付くのがフランス窓です。全ての部屋がヨーロッパの映画に出てきそうな、床面から立ち上がる扉のような窓になっています。

想像上の動物グリフォン!当時の生活を偲ばせる「暖炉」

重厚な暖炉が当時の生活を偲ばせます。なお、暖炉の前部に動物の彫像があります。これはグリフォンという獅子の体に鷲の羽根を持った想像上の動物です。

明治天皇が座った御座所「玉座の間」

ギシギシと音の出る木の階段を上がって2階にいくと、「玉座の間」と呼ばれる部屋があります。この部屋には、明治天皇が行幸の時に座る御座所が設けられていました。シャンデリアは無く、重厚なカーテンの横にブラケット(壁掛けライト)が付いています。大きな鏡と暖炉が天皇の部屋という趣を放つ部屋です。ちなみに、明治天皇は3回、泉布観に訪れています。

総煉瓦造りでヴェランダ・コロニアル様式の名建築

2階はぐるりとベランダに囲われており、ガス燈とピンクの手すり、丸柱がオシャレ感を放っています。泉布観には、欧米の文化を採り入れようと努力した明治の人の「文明開化」の意識が色濃く出ています。

アクセス(行き方)、営業時間、定休日は?

泉布観(センプカン)への気になるアクセスですが、(1)地下鉄「南森町」駅3号出口から(東へ約1キロ)。(2)地下鉄・京阪電車「天満橋」駅1号出口から(北へ約1キロ)。(3)JR環状線「桜ノ宮」駅から(南へ約1キロ)。(4)JR東西線「大阪城北詰」駅3号出口から(北へ約0.6キロ)。(5)JR東西線「大阪天満宮」駅1号出口東へ約1キロ。

このように色々な最寄駅がありますので都合の良い駅をご利用下さい。営業時間は09:00~16:00の予定 (入館は閉館時間30分前迄)。ただし館内の一般公開は、例年3月の3日間程度となっています。

名称泉布観(センプカン)
ジャンル観光施設、歴史的建造物
住所大阪府大阪市北区天満橋1-1-1
交通手段(1)地下鉄「南森町」駅3号出口から(東へ約1キロ)
(2)地下鉄・京阪電車「天満橋」駅1号出口から(北へ約1キロ)
(3)JR環状線「桜ノ宮」駅から(南へ約1キロ)
(4)JR東西線「大阪城北詰」駅3号出口から(北へ約0.6キロ)
(5)JR東西線「大阪天満宮」駅1号出口東へ約1キロから
営業時間09:00~16:00予定 (入館は閉館時間30分前迄)
※館内の一般公開は、例年3月の3日間程度
休業一般公開以外は休館
駐車場一般駐車場なし
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